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【4月12日実施|ギブリー主催・日本マイクロソフト社協力】 生成AI最新情報とビジネス活用事例を知る 「Givery GAI Meetup for Leaders」イベントレポート

イベントレポート

【4月12日実施|ギブリー主催・日本マイクロソフト社協力】

生成AI最新情報とビジネス活用事例を知る「Givery GAI Meetup for Leaders」イベントレポート

生成AIなどの最新テクノロジーを活用して企業のDXを支援する株式会社ギブリー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:井手 高志、以下当社)は、4月12日(金)に日本マイクロソフト品川本社で、「Givery GAI Meetup for Leaders」を開催しました。
当イベントは、生成AIの最新情報とビジネス活用事例の共有を目的としており、大手企業を中心に様々な業界の経営者やDX推進担当者の方々にご参加いただきました。講演後のMeet-upではネットワーキングと活発な意見交換が行われました。以下、概要をお知らせいたします。

イベント実施背景と概要

生成AIのビジネス活用が注目を集める中、多くの企業が「安心・安全な環境での生成AI導入」や「業務に直結する活用法」、「自社データと連携させたダイナミックな業務効率化」など、取り組み状況や段階に応じて様々な課題に直面しています。生成AIの最新技術や機能、多様な業界・業種における事例を知ることは、自社課題を解決する一助となり得ます。

当社はChatGPT活用プラットフォーム「法人GAI」の提供を通じて、これまで450以上の企業・行政機関で生成AIの導入・活用を支援してきました。当イベントでは、それらの実績をもとに、生成AI技術の最新情報や企業が取り組む業務DX化の具体的な方策をご紹介しました。技術やサービス情報、事例紹介による情報提供や、各企業のDX担当者同士で交流を深める場としても活用され、昨年9月から定期的に開催しています。

メイントピックとなるトークセッションのゲストには、弊社が生成AI活用支援を行った、ロート製薬株式会社(以下ロート製薬)から執行役員/CIO兼IT/AI推進室長の板橋 祐一様、リテールマーケティング部副部長 兼 戦略デザイン本部Designerの佐藤 功行様をお迎えし、同社の生成AI導入と現在の取り組みについてお話しいただきました。

このほか、冒頭では当社取締役「法人GAI」事業統括・山川雄志より、開会のご挨拶とギブリーの生成AIソリューションをご紹介いたしました。また、日本マイクロソフト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:アーメッド・ジャミール・マザーリ、以下マイクロソフト)のDigital Startups & ISVs 事業本部 アカウントディレクター 金光 大樹氏に「Copilot for Microsoft 365」のアップデート情報をご紹介いただきました。最後は、参加者同士によるMeet-upで締めくくりました。

実施内容

①トークセッション「ロート製薬が語る、生成AI活用を促す社内データ連携・プロンプト開発ワークショップ」

ゲスト講演のトークセッションでは、ロート製薬株式会社から板橋 祐一様、佐藤 功行様をお迎えし、同社の生成AI活用促進の取り組みについて、お話しいただきました。
本トークセッションの詳細はイベントレポートとして公開しております。ご興味がございましたら、ぜひ以下URLよりダウンロードいただけますと幸いです。

▶ダウンロードはこちら: https://gomana.ai/download/rohto/

②「Copilot for Microsoft 365」ユースケース紹介

日本マイクロソフト株式会社 Digital Startups & ISVs 事業本部 アカウントディレクターの金光 大樹様より、「Copilot for Microsoft 365」のユースケースについてご紹介をいただきました。

Copilot for Microsoft 365は、3ヶ国語に対応するアドオンライセンスです。これまでは、ユーザーが普段よく使用するWord、Excel、PowerPoint、Teamsなどのパッケージにアドオンするサービスでしたが、今後はそのスイートパッケージの中でも最小限のプランを購入できるようになりました。

現在、Copilot for Microsoft 365には様々なサービスがあり、その一つがAzure OpenAIサービス(AOAI)です。これは、OpenAI社のモデルをMicrosoft社がクラウドサービスとして提供するもので、ユーザーが安心安全に使っていただけるようにカスタマイズされています。

Copilot for Microsoft 365の代表的な利用方法は、要約と翻訳です。早口の英語会議やミーティングでも、Copilotが短時間でわかりやすい日本語に要約するのはもちろん、タスクを期限別に並べることも可能です。また、PowerPointで資料作成する際には、アイデア出しにも使用できます。現在、Microsoft社内でも1日の業務の中でどのようにCopilotを活用できるか、様々なユースケースを議論しながら活用方法を模索しており、企業でも導入が進められています。

活用方法の一つ目がミーティングです。Teamsの記録をもとに、Copilotがそれぞれの話者や内容を特定します。特定の人の話を確認したい場合は、その人の部分をクリックすると確認できます。全体のトピックについてもAIが分析・分類を行うため、会議で何が決まったのかが一目でわかります。また、事後のアクションアイテムについても、Copilotがアクションとオーナーを期限別にテーブルリストで提案します。会議中の反対意見や議論の文脈も、Copilotで要約が可能です。

次に議事録ですが、ユーザーが好むフォーマットで出力することが可能です。社内でよく使われるフォーマットがあれば、それに合わせることもできます。例えば、新人研修のタイミングでは、これまで先輩社員がOJTで指導してきた文書作成についても、Copilotが教えることが可能です。他にも営業レターやアンケート(質問を含む)についても、必要な内容を指示すれば作成ボタンを押すだけで生成します。生成されたものを一時保存したり、修正することも可能です。

WordやPowerPointで情報を要約するだけでなく、ExcelやOutlookでも様々な要約が可能です。メールを宛先全員に返信する際、Copilotが必要なポイントを指摘し、皆が求めている情報をその場に合わせたトーンで下書き文章を提案します。

これらの機能によって、業務効率化はもちろん、同じ時間でより多くのことが進み、質の高いアウトプットが期待できます。すでにCopilot for Microsoft 365を導入している企業に、実際の時間削減について伺ったところ、会議を行ってから議事録作成から情報キャッチアップまで、合計で約17時間の作業が圧縮できたという回答がありました。時間を削減するだけではなく、Copilotを活用して質も向上したという定性的なフィードバックも寄せられています。

AI新時代の生産性革命として、これまでの業務に必要な時間を圧縮し、アウトプットの質を高めることで新しいチャレンジが可能になります。これがCopilot for Microsoft 365が起こす生産性革命のポイントと考えています。

③Givery生成AIソリューション紹介

弊社山川から、最新の生成AI市場および同社ソリューションについて説明がありました。

一昨年11月にOpenAI社がChatGPTを発表して以降、生成AIに関連した様々なサービスがグローバルでリリースされました。Microsoft社もCopilot for Microsoft 365がリリースされ、大きな変革が起きています。 生成AI関連では日々新しい技術が発表されており、そのニュースを追いかけるだけでも大変です。しかし、企業はこの技術をキャッチアップする準備が必要です。

国内におけるAzureの導入企業数は、昨年の9月から12月にかけて約2,300社に急増しています。多くの企業が生成AI環境を構築しており、導入を検討中の企業も含めると90%以上が生成AI導入に取り組んでいます。しかし、認知率向上の反面、業務での活用率はまだ18%程度にとどまっており、生成AIを知っていて使いたいけれども、有効活用には至っていないというのが実情です。
出典:生成AIに関する実態調査2023 秋 ©2023 PwC.

図に示すように、当社は企業の生成AI導入・活用状況に応じて、ステージを上げるための障壁や課題を取り除くため、様々なサポートを行っています。例えば、現場社員の生成AIに関する知識を向上させるために、普段ウェブサイトをあまり見ない方でも生成AIを使いやすい状態、レベルに持っていくなど、一からレクチャーし、支援しています。

生成AIを使用するためには、適切なプロンプトの入力が必須です。そこで、社内で汎用的に使えるプロンプトを開発し、使いやすい環境を整備します。さらに、効果的に生成AIを活用するために、社内のデータと連携させるRAG(Retrieval-Augmented Generation)など、業務にフィットした環境構築を支援します。そして、どのような事業的インパクトが生み出せるかというところまでサポートいたします。
図のステージ3〜4では、生成AIを組み込み既存業務を効率化することから、生成AIを使うことを前提にした業務フローの変革へ取り組みます。例えば、画像や設計図、表、グラフのような様々な形式のデータを解析しアウトプットをだしたり、これまで使用してきたクラウドサービスなどの業務アプリケーションとの連携が可能になります。

自社が今どのようなステージにあり、次に目指すステップに向けてどのような課題や壁があるのかを整理すると、必要なアクションが見えてきます。当社はそれらをトータルでサポートしており、これまで日清食品、日産自動車、ロート製薬様など様々な業界の伴走支援を行ってきました。
当社の生成AI関連サービスラインナップとしては、生成AIの活用プラットフォームから活用促進・育成支援までをワンストップで提供しています。本日はこの中のプロダクト・サービスのアップデート情報をご紹介いたします。

まず、ChatGPT活用プラットフォーム「法人GAI」についてです。本プロダクトは、これまでユーザーの方々がセキュアな環境で安心・安全に生成AIを使用できる環境を提供してきました。プリセットされた汎用的なプロンプトテンプレートの提供など機能開発も加え、法人GAI自体はこの春でプロダクトを開始して1年を迎えます。

直近のアップデートは3点あります。1点目が、汎用的に利用されるプロンプトをプリセットしたプロンプトテンプレート機能を拡充し、職種ごとに特化したプロンプトを利用できるようにします。営業の方には「営業GAI」というプロダクトで、営業の方が使いやすいプロンプト集がラインナップされています。同様に人事、マーケティングなど、職種ごとに専門的なプロンプトをご用意しました。

2点目が、「gpt-4-turbo-2024-04-09」*に対応します。これまでのGPT-4のモデルは、入力できる文字数が4,000文字程度で限界がありました。しかし、こちらのモデルでは4万〜4万8,000文字くらいの文章を入力できるようになります。例えば当社の就業規則は約2万文字で構成されていますが、この文章を学習させ、そこから「有給の取り方を教えて」と指示すると、この2万文字の文章全部を読んで回答します。従来は4,000文字迄の文字数制限だったので分割しなければなりませんでしたが、今後はマニュアルや法律文書などをそっくり読み込ませることが可能になります。
*24年6月現在は、「GPT-4o」への対応を完了しております。

3点目が、音声データ連携機能についてです。音声データの自動文字起こしと要約が可能になり、アップした音声データは法人GAIによる回答生成に利用可能です。

次に、「Copilot for Microsoft 365活用支援・研修」サービスについてです。
Copilot for Microsoft 365を使いこなすための人材育成やプロンプト開発などを集合研修、e-learning、アセスメント、ワークショップの様々な形式で企業に合わせて提供しています。ワークショップでは、Copilotに限らず生成AIを企業で有効活用できるように各社でプロンプト開発を行っています。アセスメントでは、生成AIを展開していくうえで従業員の生成AIに対するリテラシーを定量的に可視化して、生成AI人材の育成施策に活かしていきます。e-learningでは、Copilotも含めた様々なコンテンツを用意し、従業員の方々が学習し、分からないことを管理者や他のユーザーとシェアしながら勉強できる環境を提供しています。

以上のように、企業のステージや現在抱える課題、ご要望に合わせて、様々な支援をご提案いたします。

④様々な業界の大企業が交流 生成AIの業務活用に関するMeetUp

セミナー形式による講演の後には、会場に集まった生成AI活用の先進企業や、今後業務に生成AI活用を検討している企業が、軽食とともに意見交換をするMeetUpを実施いたしました。
生成AIに関する最新情報だけでなく、自社に実装する上で必要な構築や運用について、現場レベルでの意見交換をする、有意義な時間となりました。

登壇者

ロート製薬株式会社

執行役員/CIO兼IT/AI推進室長

板橋 祐一 様

1985年化学系エンジニアとして富士フイルム入社。R&Dにてマイクロカプセルを使った画期的カラープリント技術を開発。R&Dから事業部に移り、写真のデジタル化に伴う本業喪失危機の中でカメラやプリントシステム商品化・マーケティングを経て事業変革に取り組み、チェキ事業の再生をけん引。その後デジタルマーケティング戦略室長として同社の経営改革に貢献。2021年ロート製薬入社、執行役員CIO IT/AI推進室長として同社のデジタル変革を推進。

ロート製薬株式会社

リテールマーケティング部副部長 兼 戦略デザイン本部Designer

佐藤 功行 様

1981年神奈川県生まれ。2004年ロート製薬に入社。名古屋・東京支社で営業、子会社へ出向した後、東日本大震災後に設立した復興支援室の室長を務める。2016年より再びドラッグストアの広域チェーンや全国の代理店をマネージメントし現職。ロート製薬は副業が認められており、北海道十勝郡浦幌町の林業を次世代に繋ぐ会社(株)BATON PLUSの取締役 兼 事業戦略担当、一般社団法人 十勝うらほろ樂舎の理事としても活動。

Microsoft Corporation

Asia AI Global Blackbelt Solution Specialist

金光 大樹(かねみつ だいき)

2016年に新卒で日本マイクロソフトに入社し、Microsoft 365、AzureのSMB領域のパートナーセールスに従事。その後、2018年よりスタートアップチームに参加し、2022年には日本スタートアップ市場のリードとして活動。現在はMicrosoft Corporationのアジア地域におけるAI Global Blackbelt Solution Specialistとして、AI技術を活用したソリューションの提供に尽力。

株式会社ギブリー 取締役

OperationDX部門長・「法人GAI」事業統括

一般社団法人ジェネレーティブAI協会GAIA 理事

一般社団法人生成AI活用普及協会GUGA 協議員

山川 雄志(やまかわ ゆうし)

2006年中央大学在学中に起業し、広告・採用支援事業を展開。2009年株式会社ギブリー設立、取締役就任。創業以降の連続した事業創出を牽引し、規模拡大に伴う人材採用・組織編成を推進した。現在はオペレーションDX部門を統括、業務自動化チャットボット「PEP」、ChatGPT活用プラットフォーム「法人GAI /行政GAI」の開発・事業化ほか、企業のGenerativeAI戦略支援(GAIアドバイザリー)を数多く手掛ける。

株式会社ギブリーについて



ギブリーは「すべての人が物心豊かな社会を実現する」をビジョンに掲げ、 HR Tech/Marketing DX/Operation DXの3事業を柱に、 「世界で必要とされる、本質価値を生むテクノロジー企業体」として、 “世界標準”のサービスを生み出し続け、日本の再生に寄与します。

社 名 :株式会社ギブリー
所在地 :東京都渋谷区南平台町15-13 帝都渋谷ビル8階
代表者 :井手 高志
設 立 :2009年4月28日
資本金 :10,000,000円
事業内容:
・HRテック事業(Track)
・マーケティングDX事業(DECA)
・オペレーションDX事業(MANA|法人GAI)
URL  :https://givery.co.jp/

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