【11月7日実施|ギブリー主催・日本マイクロソフト社後援】 生成AI最新情報とビジネス活用事例を知る
「Givery GAI Meetup for Leaders」イベントレポート
法人・行政向け業務改善ツール、AIチャットボット、AI-FAQなどを提供する株式会社ギブリーは、11月7日(火)日本マイクロソフト品川本社にて、「Givery GAI Meetup for Leaders」を開催しました。当イベントは、生成AIの最新情報とビジネス活用事例の共有を目的とし、今回が2回目の実施となります。大手企業を中心に様々な業界の経営者、DX推進者様が参加し、講演後のMeet-upではネットワーキングと活発な意見交換が行われました。以下、詳細をお知らせいたします。
■イベント実施背景と概要
ChatGPTをはじめとする生成AIのビジネス活用が注目を集める中、多くの企業が「生成AIを企業活動に役立てるための具体策」、「自社データと連携し、業務に即したダイナミックな業務効率化の方法」を模索しています。業種・業界が異なっても、生成AIを導入した他社の最新事例からは、自社に生成AIを導入する際のベンチマークにできるなど、様々な知見を得られます。
当社はChatGPT活用プラットフォーム「法人GAI」「行政GAI」の提供を通じて、これまで300以上の企業・行政機関で生成AI利用を支援してきました。今回のイベントでは生成AI環境構築プロジェクトの最新事例として、株式会社あおぞら銀行様よりCTO副担当兼デジタル企画部長の楠田佳嗣氏をお迎えし、自社専用の生成AI環境構築に向けたプロセスや、生成AIを使いこなすための人材育成の考え方についてお話を伺いました。
このほか、当社経営陣より生成AIの総合支援サービス「Givery GAI Expert Suite」、ならびに生成AIを活用したカスタマーサービスプラットフォーム「DECA AI接客ツール」のご紹介を、また、日本マイクロソフト株式会社 モダンワークビジネス本部GTMマネージャー・伊藤河聞氏から「Microsoft Copilot」の最新機能について解説いただきました。最後は、参加者同士による懇親会で締めくくりました。
■実施内容
①トークセッション「あおぞら銀行専用の生成AI導入と、同行のDX改革」
イベントのメインとなるトークセッションでは、株式会社あおぞら銀行CTO副担当兼デジタル企画部長・楠田佳嗣様から、同社における生成AI導入とDX改革に向けた取り組みについて、全体構想と運用成果を中心にお話し頂きました。専用AI環境の構築にあたっては、当社がプロダクト開発から運用に至るまでのプロジェクト全体をサポートしています。
これまでのDXの取り組み
あおぞら銀行では、新中期経営計画(AOZORA2025)の主要な取り組みのひとつとして、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を掲げており、多様な情報・データやデジタル技術を用いて商品・サービスや業務などを変革し、企業価値の向上を目指しています。
その一環として、社員2000名に対し、セルフアセスメント「デジタル関心度サーベイ」を行い、社員各自の課題を抽出しました。そして、この調査結果をもとにデジタル人材育成指針を策定し、多様な社内研修を実施するなど、積極的にDX人材の育成にも取り組んできました。
生成AIを活用したDXの取り組みと構想
生成AIへの利用期待を社内でヒアリングを続けていますが、いろいろな部署で多く挙げられた課題に「顧客だけでなく、社内からの問い合わせも多いこと」、そして「当社には多くのマニュアルがあり、必要な情報を速やかに取り出せないこと」がありました。
具体的には、特に、業務経験の浅い担当者や中途採用者などが、自分が解決したいことが掲載されているマニュアルを検索して見つけることはとても難しく、探すこと自体に属人的な知見が必要になることも多く、社内外の問い合わせ対応をいかに迅速かつ正確に抽出できるかが、大きな課題でした。
そこで「問い合わせに対する正確な回答」と「回答の根拠となる社内文書」をスピーディーに取得するため、セキュアな環境を前提に、自社業務に促した独自のChatGPT環境を構築することにしました。
ギブリーは、自社専用のセキュアなChatGPT環境を提供する「法人GAI」サービスとともに、RAG(検索拡張生成)技術を活かして専門用語等への回答精度を高め、よりダイナミックなAI活用を実現する「X-GAI(専用環境開発支援)」サービスを提供しています。あおぞら銀行様にこのサービスを用いて、社内実務を支援する生成AI環境を構築することとなりました。
●ChatGPT導入後の、環境を使いこなすための人材育成方針への考え
あおぞら銀行では、社長、副社長をはじめとした執行役員が率先してプロンプトエンジニア研修を受講し、生成AIによる業務効率化、生産性向上に取り組んでいます。
今後は、全社的にも生成AIを中心としたAI人材育成に取り組みます。楠田様からは「生成AIの登場により、これまで有識者のツールと思われていたAIが、多くの人にとって身近なツールになったとの期待がある。生成AIに一人でも多くの社員が取り組むことで、生産性は大幅に向上できる。昨今はリモートワークが進み、ちょっとしたことも周囲に聞きづらく、一人で解決することが求めれる場面も増えている。生成AIを「自分のそばに常にいてくれる有識者」としてうまく活用できることができるかもしれない、生成AIを利用してみたいという社員にまず、触ってもらって、便利さを実感してもらいたい。そのためにも、社員が安心して利用できることが必要で、情報管理が確実なアーキテクチャが最も重要でした。」とお話し頂きました。
ギブリーは今後、あおぞら銀行の生成AI活用を支援するため、社員の生成AI活用スキル向上のための「プロンプトエンジニア研修」を提供してまいります。
②「Givery GAI Expert Suite」サービス紹介
イベント冒頭は、当社山川から会社概要および各種生成AIソリューションに関するご紹介を行いました。
現在ギブリーは「Operation DX」「Marketing DX」「HR Tech」と3つのサービスを展開しています。「Operation DX」領域では、AIチャットボット「PEP」、FAQシステム「PEP AI-FAQ」、法人向け生成AI活用プラットフォーム「法人GAI」の各サービス展開と、Microsot社が提供するAzure OpenAl Serviceのリファレンスアーキテクチャを活かしたクライアントへの専用環境開発や、ChatGPTコンサルティングサービスを提供しています。具体的にはクライアントのAI推進チームに参画し、戦略策定〜調査分析〜計画・実行の支援をすることで、経営判断のスピード化、ビジネス現場の生産性向上を実現します。特に生成AI活用に必要とされる生成AI環境の構築や環境構築後の活用促進においては、豊富な実績を持ちます。
「Marketing DX」領域では「DECA」を中心にマーケティングDX領域の支援を、そしてHR領域は「Track」を中心にエンジニアの採用・育成を支援しています。
今回は、クライアントから寄せられる生成AIに関する代表的な9つのご要望とそれに対するソリューションとともに、生成AIの総合支援サービス「Givery GAI Expert Suite」をご紹介しました。
「社内のDX推進について総合的にアドバイスをもらいたい、相談に乗ってほしい」などあらゆるご要望にお応えしております。自社でお悩みをお持ちの方はお問い合わせください。
③「DECA AI接客」デモンストレーション
続いて、当社奥田栄司が、2024年2月ローンチ予定の新サービス「DECA AI接客」についてデモンストレーションを行いました。「DECA AI接客」は、①Web/LINEチャットボット、②FAQページ、③有人チャット、④メール、⑤ビデオ通話、⑥電話など、様々な接客チャネルに生成AIを組み込み、顧客対応の自動化から有人対応のアシストまでを支援するサービスです。
当サービスの特長は、各企業が保有するナレッジやCRMなどの顧客データベースと連携し、そのデータを基に生成AIが顧客対応の自動化や有人接客のアシストを行える点です。本イベントでは、カスタマーサポートを想定したデモンストレーションを行い、使用されたプロンプトと実際の対応例をご紹介しました。
④「Microsoft 365 Copilot」最新機能
続いて、日本マイクロソフト株式会社・伊藤河聞様より、「Copilot for Microsoft 365」の新機能について解説いただきました。Copilot for Microsoft 365は、OpenAIのGPT-4をベースに大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)をWord、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsなどのアプリケーションに組み込み、組織の生産性向上や業務効率化を改善するためのツールです。「Copilot」とは副操縦士の意で、Microsoft 365の中核となるアプリケーションにGPT-4をシームレスに統合し、操縦士であるユーザー業務を補完する役割をはたします。
この度発表された新機能は、大きく3つの柱=「Copilot in Windows」「Copilot for Microsoft 365」「Microsoft Copilot」で構成されます。イベントではこのうち、メインとなる「Copilot for Microsoft 365」が各アプリケーション上でどんな働きをするか、デモンストレーション動画を用いてご説明いただきました。
伊藤様からは「PowerPoint や Word等でのLLM(大規模言語モデル)を活用した新機能により、これまでOffice アプリ等Microsoftのソリューションを活用しきれていなかった人が、あらゆる業務で自分のポテンシャルを引き出すことができるようになる」とコメントをいただきました。
⑤MeetUp〜生成AI業務活用を推進する、様々な業界の企業が交流
セミナー形式による講演の後には、会場に集まった生成AI活用の先進企業や、今後業務に生成AI活用を検討している企業が、軽食とともに意見交換をするMeetUpを実施いたしました。
生成AIに関する最新情報だけでなく、自社に実装する上で必要な構築や運用について、現場レベルでの意見交換をする、有意義な時間となりました。以下、参加者からのコメントをご紹介いたします。
■生成AI導入・実施企業
1. 「他社動向や悩みを共有できる同職種の人たちと意見交換ができた」(旅行)
2. 「同サービスを導入している他社の担当者と情報交換ができ、大変参考になった」(化粧品)
■生成AI導入・未実施企業
1. 「あおぞら銀行さんの活用事例を知り、自社で生成AIへの取り組みを進める上で参考になった」(製造業)
2. 「最新の取り組み事例について情報収集ができ、他社とも意見交換ができた」(運輸・航空)
3. 「最新情報やソリューション情報が一度に聞けたのが良かった」(コンサルティング)
4. 「開発者と直接交流できた」(機器メーカー)
5. 「生成AIだけでなく、DX推進についても情報収集ができた」(食品)
■登壇者
株式会社あおぞら銀行
CTO副担当兼デジタル企画部長
楠田 佳嗣
個人営業を10年(梅田、京都、自由が丘、上野)、個人営業本部を10年、経営企画ユニット5年を経た後、2022年4月よりテクノロジー部門。現在は主に、①デジタル人材育成、②システム刷新プロジェクト、③リテールビジネスを中心としたBPR推進、に取り組む。
日本マイクロソフト株式会社
モダンワークビジネス本部
GTMマネージャー
伊藤 河聞
早稲田大学大学院在学中にPowerPointに特化したクリエイティブカンパニー「シリョサク」の創業メンバーとなり、代表の「パワポ芸人トヨマネ」と共に資料作成メソッドの開発や資料作成コミュニティの運営に携わる。その後、PowerPoint好きが高じて日本マイクロソフトでサマーインターンを経験し、大学院卒業後、そのまま日本マイクロソフトに入社。3ヶ月の研修を経て、この7月よりMicrosoft 365のマーケティング部門に配属となり、Microsoft 365 Copilotを現在猛勉強中。
株式会社ギブリー 取締役
OperationDX部門長・「法人GAI」事業統括
一般社団法人ジェネレーティブAI協会GAIA 理事
一般社団法人生成AI活用普及協会GUGA 協議員
山川 雄志
2006年中央大学在学中に起業し、広告・採用支援事業を展開。2009年株式会社ギブリー設立、取締役就任。創業以降の連続した事業創出を牽引し、規模拡大に伴う人材採用・組織編成を推進した。現在はオペレーションDX部門を統括、業務自動化チャットボット「PEP」、ChatGPT活用プラットフォーム「法人GAI /行政GAI」の開発・事業化ほか、企業のGenerativeAI戦略支援(GAIアドバイザリー)を数多く手掛ける。
株式会社ギブリー取締役 兼 株式会社Resola代表取締役社長
奥田栄司
大手シンクタンクにて、エンジニアとしてキャリアをスタートした後に渡米し、企画・開発・運用を横断的に経験。帰国後、株式会社gloopsの海外事業責任者として、ベトナム・韓国などで事業を推進。その後、グローバルテックカンパニーである株式会社Resolaを創業、代表取締役に就任。AIや自然言語処理技術を活かしたサービス開発に従事。2018年より株式会社ギブリーに取締役としてジョインし、生成AIなどの最新技術を取り入れ、DECA 及び MANA |法人GAIシリーズのプロダクト開発を管掌。
株式会社ギブリー
プロフェッショナルサービス事業部
エグゼクティブマネージャー
佐藤 龍一
IT系広告代理店である株式会社フルスピードにて営業・プランニング部長を経験。 デジタルマーケティング領域を中心に、各種広告から漫画や芸能人とのタイアップ・PRまで幅広い領域のマーケティング支援に携わる。「With AI」を実現する法人向け生成AI活用プラットフォーム「法人GAI」やAI×マーケティングDX支援サービス「DECA」など、生成AI事業のエンタープライズ部門の立上げを歴任し、国内大手企業のDXプロジェクトへの提案を主導。お客様の経営課題の解決とユーザーファーストを両立する視点の施策提案を得意とする。
株式会社ギブリー
プロフェッショナルサービス事業部
ディレクター
守屋 翔太
不動産系事業会社にて、セールスコールセンター責任者・マーケティング実務に携わる。 オンライン接客プラットフォーム「DECA Web接客」のカスタマーサクセス、フィールドセールスを経験。「DECA for LINE」事業のカスタマーサクセスを立上げ、多様な企業のLINEマーケティングに関するコミュニケーション・プランニングを行う。生成AI登場により、コールセンター業務経験を活かして、カスタマーサポート領域の生成AI活用のご提案も行う。
株式会社ギブリーについて
ギブリーは「すべての人が物心豊かな社会を実現する」をビジョンに掲げ、
HR Tech/Marketing DX/Operation DXの3事業を柱に、
「世界で必要とされる、本質価値を生むテクノロジー企業体」として、
“世界標準”のサービスを生み出し続け、日本の再生に寄与します。
社 名 :株式会社ギブリー
所在地 :東京都渋谷区南平台町15-13 帝都渋谷ビル8階
代表者 :井手 高志
設 立 :2009年4月28日
資本金 :10,000,000円
事業内容:
・HRテック事業(Track)
・マーケティングDX事業(DECA)
・オペレーションDX事業(MANA|法人GAI)
URL :https://givery.co.jp/